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メーカーと修理専門店のどちらがよい?

オメガの修理は
メーカーと修理専門店のどちらがよい?

オメガなど高級時計の場合には、オーバーホールなどのメンテナンスをすることで時計も良い状態に保つことができます。大切な時計を末永く使うためには 定期的なメンテナンスが不可欠です。しかし実際にメンテナンスをするにしても、メーカーで行うのか修理専門店で行うのかどちらに依頼するべきなのか迷うこともあるかもしれません。そこでこの記事ではオメガを修理する際に、メーカーへ依頼する場合、修理専門店へ依頼する場合のポイントをご紹介いたします。

オメガがオーバーホールや修理が必要となる理由

オーバーホールは時計を分解し、内部の洗浄、修理、注油などを行うこと。時計の内部は複雑になっており様々な部品から組み上げられています。

特に機械式時計の場合には、小さなパーツが組み上げられていますので、定期的にメンテナンスすることで部品の摩耗や破損といったトラブルを避けることができます。オーバーホールしないなら潤滑油が蒸発して部品同士が摩耗することにより傷がつくだけでなく、正確な時間を刻むことができなくなる可能性があります。

また裏蓋にパッキンが使用されており、水分が侵入することを防いでいますが、ゴムでできているので経年劣化は避けられません。

オメガの場合にはコーアクシャル機構という独自のムーブメントが採用されていますが、複雑な機構で職人の技術でメンテナンスしなければなりません。 そこでオメガの修理をメーカーでするのか、修理専門店で選ぶのか留意して選択する必要があります。

修理とオーバーホールをメーカーでする

オメガの修理やオーバーホールをメーカーでするメリットやデメリットを見ていきましょう。メリットとして正規店で行うので安心してオーバーホールを依頼できます。デメリットとして修理が完了するまでの時間が長いことやコストの問題があります。

さらに詳しく見ていきましょう。

メーカー(正規店)でするメリット

オメガはスウォッチグループにオーバーホールや修理を依頼することでメーカー正規店からメンテナンスを受けられます。メーカーに依頼できるという安心感がある方法と言えるでしょう。

スウォッチグループの場合には、有料で郵送での修理対応も行うことも可能です。近くに正規店がなかったとしても郵送で正規店のサービスを受けられるのはメリットと言えます。

オメガのムーブメントにはコーアクシャル機構という他のブランドと差別化を図る構造が採用されています。 このコーアクシャル機構はオメガのみ採用されているムーブメントで、磨耗が少なく壊れにくいという特徴があります。通常の機械式時計の場合には3年から5年に一度オーバーホールする必要がありますが、オメガのコーアクシャルムーブメントを採用していると通常よりも長い期間長持ちします。

オメガのオーバーホールをする際は、この独自技術に対応している修理店で行う必要があります。複雑な機構にも精通しているメーカーでオーバーホールするなら、正しい方法で修理やメンテナンスしてもらえるという安心感につながります。

メーカー(正規店)でするデメリット

メーカーの正規店でオーバーホールをするデメリットとしては、修理費用が高くなる点が挙げられます。オメガのオーバーホールや修理であれば、基本料金より高くなると考えておく必要があります。もちろん状態によって変化しますが、専門店と比較すると高い傾向にあります。

万が一ケース交換が必要なほど防水性が悪くなっている場合、中古品が買えるほど費用が長くなってしまうこともあります。部品交換が多くなるクロノグラフなど複雑な機構な時計の場合にはオーバーホール費用が高くなる傾向があるのです。

正規店でオーバーホールするとパーツを再生するよりも部品交換する方がコストが安くなることから最終的な費用が高くなる可能性があるのです。スウォッチグループでは一部のメンテナンスを外部委託しているので、正規店とは言え別会社でメンテナンスしている可能性があります。

一定のクオリティを保証されていますが、一般の修理専門店と変わらない可能性があるのです。そのためオーバーホールを担当する職人によっては正規店であっても小さな傷がついたり、精度が落ちたなどのトラブルも報告されています。

オメガの修理とオーバーホールを修理専門店でする

修理専門店でオメガのメンテナンスを依頼するメリットは、費用がそれほどかからないことです。平均的な価格になりますが、正規店よりは安価になります。デメリットとしてオメガのオーバーホールに対応していない可能性があることです。依頼したいと思える修理専門店が見つかったとしても複雑な機構を持っていることから修理できないこともあるでしょう。

修理専門店でするメリット

修理専門店でオーバーホールをするとメーカーでするときと比較して低価格で行えます。 例えば正規店で5万円するものであれば修理専門店であれば3万円ほどで行えるでしょう。

自社工房を持っており時計師の技術育成に力を入れている専門店であれば、オメガなどの複雑な機構を持つ時計でも高い技術でメンテナンスしてもらえます。

また、修理専門店であればオーバーホールすると、作業が完了するまでの時間が短いという特徴もあります。大切な時計が手を離れて返ってくるまでの時間が短いことは1つのメリットとなるでしょう。

時計を新品のように磨きあげてくれることも修理専門店のメリットのひとつです。オプションとしている場合もありますが、ケースやブレスを丁寧に磨き上げてくれるので輝きを取り戻すことが可能です。

メーカーで対応するときはライトポリッシュ程度なので研磨の程度が異なります。オーバーホールをするついでに輝きを取り戻させたいと思うなら、修理専門店で研磨に力を入れているお店を探すと良いでしょう。

お店を探しやすいこともメリットです。メーカーや正規店と比較しても、街中に時計修理専門店があるほど。直接お店に持ち込んで修理を依頼することも可能です。トラブルの原因やオーバーホールをした後にできるメンテナンスについて、直接質問できるのはメリットとなるでしょう。

修理専門店でするデメリット

修理専門店でオーバーホールをするデメリットとして、オメガのオーバーホールに対応していない可能性があるという点です。複雑な機構を持つオメガのムーブメントの オーバーホールに対応していなかったり部品を調達が難しい、またはできない場合もあります。

見積もりを出して見たとしても結局修理できないならば、別の修理店を探す必要があるので手間が発生します。日本の時計師の技術は世界基準で見ても高いことから、多くの修理専門店でオメガのオーバーホールを行えますが、設備や部品調達の点で対応できない可能性はあるのです。

また、保証期間が短いことも挙げられます。メーカーでは オーバーホールや修理をすると2年の保証期間となるケースが多いですが、修理専門店の場合にはそこまでの期間はありません。

純正部品以外で修理することも場合によってはデメリットになります。オメガの部品がない場合、社外品で対応を行います。しかし後々正規店に修理依頼をおこないたいと考えた際に対応できない可能性があります。

オメガのオーバーホール期間

オメガのオーバーホールにかかる期間を見ていきましょう。一般的に正規店でオーバーホールをすると時間がかかり、約1ヶ月から3ヶ月必要です。 それに対して修理専門店の場合には、1か月以内で対応してもらえることが多くあります。

メーカー(正規店)なら1か月から3か月

メーカー・正規店で修理を依頼すると、完了まで1~3ヵ月ほどかかる場合があります。見積もりを行うまでの時間がかかってしまうのも期間が長くなってしまう理由です。店頭持ち込みをしてから2週間から3週間後に見積書が届き、その後からオーバーホールがスタートします。

オーバーホールの基本料金で作業が完了する場合問題ありませんが、追加の作業が必要になる場合、改めて見積書が必要になります。もし見積もりの時点で部品取り寄せが必要になると判明するならば、さらに日数が伸びる可能性があります。

一部の作業を外部委託しているなら郵送で送る必要があるので、オーバーホールや修理が完了するまでの時間がかかるのも理解できます。部品はすぐに調達できるとしても作業を外部委託すると完了するまで時間がかかるのです。

もしメンテナンスをしてすぐに時計を使いたいと言う希望があるなら メーカーで行うと 少し時間がかかることは覚えておくとよいでしょう。

修理専門店なら約1か月

修理専門店でオーバーホールをする場合には長くても1か月程度で完了します。もちろん時計の状態や部品調達にかかる時間も考慮する必要がありますが、一般的に時計専門店の方がすぐに終わります。郵送して時計が到着し見積もりの内容に納得できれば、すぐに作業してもらえるので時間がかからないのです。

オーバーホール後の保証

オーバーホール後の保証について確認していきます。

メーカーで修理をしたりオーバーホールをすると、メーカー保証なので2年の保証が更新されます。

オメガの時計には5年の保証期間が設定されています。有償で行った修理に関しては24ヵ月の保証が付きます。

修理専門店でオーバーホールをすると業者によって異なりますが、約1年間の保証がついているケースが多いです。保証自体はついているとしてもメーカーと比較すると保証期間が短いのが注意点です。

信頼できるお店を選択してオーバーホールする

修理やオーバーホールについてはメーカーに依頼するのが最良と思われるかもしれません。しかし、修理専門店の修理技術も向上してきており、メーカーと比較しても遜色ない技術を持っている技術者を揃える修理専門店も多くあります。オーバーホールや修理を依頼する際にも十分に選択肢に入ります。

このサイトでもオメガの修理やオーバーホールを依頼するときに考慮できる修理専門店を比較・紹介しています。 大切な時計をオーバーホールする時にぜひ参考にしていただければ幸いです。

オメガの修理
見積り価格3社比較

スペック:オメガスピードマスター/クロノグラフ/自動巻/10年前に購入以降オーバーホールなし
修理内容:ゼンマイ・切替車・裏蓋パッキン・バンドピン・バンドピン用パイプの交換・オーバーホール

時計修理工房
なんぼや
見積金額
63,700
カナルクラブ
見積金額
46,200
スウォッチ
(オメガ正規店)
見積金額
83,600
       

※修理専門店でオメガスピードマスターのオーバーホールが2020年4月現在最安値の「カナルクラブ」、チェーンの大手「なんぼや」、オメガ正規店である「スウォッチ」の3店に見積もり依頼し、その結果を掲載しました。
※見積もり期間は2020年1月~4月です。