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引用元:オメガ https://www.omegawatches.jp/ja/watches/de-ville/prestige/product
本ページではオメガのスタンダードモデルと言えるデ・ビルやコンステレーションの特徴と、起こりがちな故障事例、オーバーホール料金の目安などについて記載していきたいと思います。
デ・ビルは、ダンディーさやエレガンズといったファッション志向を高めたモデルです。
ちなみに英語の「悪魔」ではなく、フランス語で「街角」という意味になります。またモデルによって、コーアクシャルという機構を採用し、時間の狂や劣化を低減しています。
一方、コンステレーションは、1848年誕生以来のオメガブランドを、一番シンプルなスタイルで体現し続けているモデルと言えます。さり気なくオメガを使用したい方に適していると言えるでしょう。
デ・ビルやコンステレーションは機能的には一番シンプル(防水やクロノグラフ機能搭載モデルもありますが)と言えます。
それ故、以下に紹介する症状は、スピードマスターやシーマスターにも共通するとお考えください。
まずは「ゼンマイ切れによる停止」です。ある日突然起こるためやっかいですが、時計が全く動かなく、場合によっては秒針が逆に動くなどの症状がでます。手巻きの場合は、巻上げしても手ごたえが無く、軽くなることでゼンマイ切れが分かります。ゼンマイの交換は5,000円ほどです。
次に注意したいのが「潤滑油切れ」になります。ムーブメントに注油されている油は3~4年で乾き汚れが進行します。この状態で使用すると歯車や軸が摩耗し動作抵抗が増え、最終的に止まってしまうのです。また手巻きの場合は、巻き上げの際にゴリゴリと感じるようになります。
部品代は2,000円位から程度に応じて上がっていきます。
もうひとつ、1時間に5分、1日で1時間以上といった具合に時間が進む場合は時計の心臓部にあたるヒゲゼンマイの不具合が考えられます。落下衝撃などによって中心がずれたり絡んだりするのが原因です。ヒゲゼンマイの修正は概ね3,000円程度になっています。
そして直ちに対応が必要なのが、ガラスの曇りや水の浸入です。放っておくと修理費用はどんどん高額になります。一刻も早く修理店に相談すべきです。
また、コンステレーションは、金属ベルト部分のピンが抜けやすいという傾向にあります。
この修理を正規店へ依頼すると、ベルト全体の交換という対応となるため、5~6万円ほどの費用がかかります。
修理専門店には、ピンひとつずつの交換対応を行なっているところもありますので、こちらを利用するとよいでしょう。この場合は2,000円×ピンの本数ほどで修理が可能です。
デ・ビルやコンステレーションのオーバーホール料金相場は業者によって、手巻きか自動巻かによって異なる場合や同等の場合があります。
なおデ・ビルのクロノグラフ機能をもつものは、スピードマスターと同等になると考えてください。
気になる料金はオメガの正規店では3万円代半ば、修理店では2万円~3万円弱というのが相場になっています。
当サイトでは、オメガのオーバーホールをお願いできる28のお店を調べ、価格とGoogle評価を掲載しているので、安くて信頼できる行きつけショップを見つけたい人は、ぜひ活用してください。
オメガ修理を安価で対応してくれる3社をピックアップ。
各社とも郵送修理にも対応しているため、お住いの近くに店舗がない場合にもおすすめです。
スペック:オメガスピードマスター/クロノグラフ/自動巻/10年前に購入以降オーバーホールなし
修理内容:ゼンマイ・切替車・裏蓋パッキン・バンドピン・バンドピン用パイプの交換・オーバーホール
※修理専門店でオメガスピードマスターのオーバーホールが2020年4月現在最安値の「カナルクラブ」、チェーンの大手「なんぼや」、オメガ正規店である「スウォッチ」の3店に見積もり依頼し、その結果を掲載しました。
※見積もり期間は2020年1月~4月です。