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時間が狂う

本ページでは、時計が異常に進む、逆に大きく遅れるなど時間の狂いに関する故障の事例と、必要な修理、オーバーホールの必要性といった事柄について述べていきたいと思います。

時間が1日に何時間も大きく進む場合

まずは時計が異常に進んでしまうという症状から。この事象は時計内部のある部品が歪んでしまうことによって起こる場合が大半です。

その部品とは「ひげゼンマイ」というもの。時計の心臓部であるムーブメントには、内部に「テンプ」という精度調整に重要な役割を果たすパーツがあり、その中心に取り付けられているのがこのひげゼンマイです。振り子の中心にある渦巻き状のバネと言えば分かりやすいでしょうか。

時間が進んでしまう事象は落下などの衝撃により、ひげゼンマイが絡んだり中心がずれた場合に起こります。

この絡みやすれを修正すれば正常に戻る場合もあれば、ひげゼンマイ自体を交換しなければならない場合、さらには周辺の歯車なども併せて交換する必要がある場合など、程度は様々です。ちなみに中心を調整する場合は3,000円前後といったところです。

時間が大きく遅れる場合は

上記とは逆に、時間が1時間で5分、1日で1時間といった具合に大きく遅れる場合は、潤滑油切れや汚れによる作動不良が考えられます。

「針が止まる」のページでも述べていますが、機械式時計は3年程度でムーブメント内に注されている潤滑油が劣化しはじめます。

その影響を受け歯車の動きが徐々に重くなり、遅れの症状が出るようになります。自動巻き時計を腕から外して数時間で止まってしまうという症状も、この油切れによって起こります。

もうひとつ、近年になって遅れの原因と考えられているのが「磁気」の影響です。

携帯電話やスマートフォン、iPadなどのタブレット端末、さらにはパソコンや電化製品などの影響で時計に磁場がかかり、時計の狂いの原因となると指摘されています。

とは言え、前述の通り現代社会では磁気を発生するものが溢れており完全に遮断するのは困難ですが、なるべく携帯電話などを近づけないよう心がけてください。

オーバーホールは必要不可欠

繰り返しますが、腕時計というものはメンテナンスフリーでずっと使えるというものではないです。それはオメガのようないわゆる高級品でもです。

では「一生ものというのは嘘なのか」と思う方もいらっしゃるかも知れません。定期的なオーバーホールを行えば、一生ものというのは本当です。

たとえ調子が悪くなくても3年~4年ごとに定期的なオーバーホールを行えば、トラブルや故障を未然に防ぎ、ひいてはいつでも正確に時を刻んでくれるのです。

特に本ページでご紹介している時間の狂いや「針が止まる」といった事象の防止には、定期的はオーバーホールが大きな役割を果たします。

 
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