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ベルトが留まらない、ベルトのピンが緩く抜け落ちる、コマがなくて調整できないなど、オメガのベルト交換や修理事例について紹介していきます。
ベルトが固定できない、時計を外すプッシュボタンの調子が悪いなどの症状は、オメガのベルトには結構あるようです。
まず、考えられるのがベルトを交換すること。ただ、高級時計のオメガですから、ベルトもかなりの額がします。特に金属製のベルトだと10万円前後になるケースも。
状態がよいベルトであれば、破損している部分のみの交換や溶接修理で対応できる場合もあります。この場合、交換部品と技術料だけで済むので、費用を抑えられるでしょう。
ただ、ベルトの劣化がひどい場合は、交換するしかありません。
ベルトのピンが緩い、すぐに外れてしまうといった症状も、意外と多い修理案件です。この場合、ピンの交換を検討しましょう。ピンが抜け落ちると、ブレスレットの形状を保てず、バラバラになってしまうこともあります。そうなれば、一式交換するしかありません。
手元に余っているピンがあれば、それを使うことで修繕コストを抑えてくれる時計修理店もあります。
ベルトのサイズを調整する際には、ピンを抜き取ってコマを調整する必要がありますが、このコマが手元になく調整できなくなった場合は、新たにコマを増やすしかありません。
コマも素材によって価格が変わります。特に純正品のコマのなかには、入手困難なものもあるようです(チタン製はメーカーでなければ入手困難といわれます)。
「腕が太くなったからサイズを大きくしたい」という要望だと、コマも多く必要になりますので、部品代もかかります。ベルト交換費用のほうが安い場合もありますので、修理代を比べながら検討しましょう。
当サイトでは、オメガの修理専門店・チェーン・オメガ正規店に修理見積もり依頼を出した結果を掲載しているので、安くて信頼できる行きつけショップを見つけたい人は、ぜひ活用してください。
初めて時計を買った場合や、譲り受けた場合にベルトのサイズが合っていないということは多いと思います。オメガについてもベルトに関するトラブルは意外と多いようで、ベルトが緩かったり、逆にきつかったりで違和感を感じている方も少なくありません。ベルトのサイズが合っていないと、せっかくの高級時計であるオメガが手の甲に当たり邪魔になったり、手首を痛めたりする可能性もあります。ここではベルトのサイズが合っていないことによるデメリットや、その調整方法について説明します。
ベルトが緩いと時計本体が手首で回転してしまい、時間を確認する際に角度調整が必要になってしまいます。また、手を持ち上げた際に手首から肘方面に落ちてきてしまったり、金属ベルトであれば時計が安定せずカチャカチャと音を立てる場合があり、ビジネスの場をはじめ印象を損なう場合があります。その他にも緩いとどこかにベルトが引っ掛かり時計を壊す原因にもなりかねません。ただし、革バンドに関しては夏場は多少ゆるめに付け通気性をよくすることで、蒸れや匂いを減少させるというテクニックもあります。
金属、革共にベルトがキツすぎると、金属や革が擦れる摩擦によってベルト全体に負荷がかかってしまうため劣化が早まってしまうことがあります。また、衝撃もダイレクトに本体に伝わるため、特に金属ベルトについてはその負荷によりベルトを留める留め金部分(バックル)が破損することがあるようです。さらに、時計そのものだけでなく付けている人の手首を痛めることもあります。人によっては夕方にかけて手がむくみだすという人もいるため、朝は大丈夫でも夕方には手首に食い込んできて、ストレスに感じ場合もあるでしょう。
腕時計のベルトのサイズについては、好みや感覚などで個人差が大きいため一概にこれが正解という決まりがあるわけではありませんが、一般的には人さし指が入る程度がよいとされています。またベルトの調整方法は金属ベルトであるか革ベルトであるかによっても異なります。ここでは簡単にその方法や違いについて説明します。
金属バルトでは、緩い場合はコマを取り外し、逆にキツい場合はコマを追加することでベルトの調整をしましょう。まずは大きさの合うマイナスドライバーでコマのネジを反時計回り(左)に回し、ネジを取ります。すると中からピンが出てくるのでこれを抜いてください。これでコマを取り外すことができます。コマを追加する場合は、追加のコマをベルトピンでとめ、最後にマイナスドライバーでネジを時計回り(右)に回し締めます。
金属ベルトの場合は、コマを外したり追加したりすることでサイズを調整できますが、革ベルトの場合は異なり、「革ベルト自体を交換する」か「革ベルトに穴を開ける」かの2つの方法が主に挙げられます。革ベルト自体を交換する場合は、ベルトと本体を固定しているバネ棒を外すことで革ベルトをまず外します。その後、新しいベルトにバネ棒をセットし本体に固定します。次に、穴を開ける方法ですが、まずは等間隔に穴を開けるために、元々の穴と穴の距離を測り、距離が等しくなるよう穴を開けたい場所に印をつけます。そして、レザーポンチや穴あけパンチで穴を開けます。
ベルトのサイズ調整について説明しましたが、自分でやる場合にはもちろん注意しなければならない点もあります。失敗するとかえって高くついてしまうこともあるため、予めしっかりと準備をし、作業は慎重に行いましょう。
金属ベルトにおいてコマの付け外しを行う場合は、時計専用のドライバーを使用することをオススメします。大きさの合わないものや先端が尖っているものを使用するとネジを痛めて最悪の場合ネジが変形することがあるためです。
革ベルトの穴あけについては、失敗は許されないため、穴を開ける位置については特に慎重に決める必要があります。穴を等間隔に開けることはもちろんですが、しっかりと直線に並んでいることも大切です。また、新たに明けた穴の大きさが元々の穴と同じ大きさかということも事前に確認しておきましょう。
ベルト調整がうまくいったとしても、その作業中に時計本体を傷つけていまうことがあります。ベルト調整に集中するあまり、傷によりオメガの価値を下げてしまっては本末転倒なので、自分でベルトを調整する場合には、ベルトと時計本体を確実に分離してから作業を行うか、時計本体を保護した上で行うようにしましょう。
オメガ修理を安価で対応してくれる3社をピックアップ。
各社とも郵送修理にも対応しているため、お住いの近くに店舗がない場合にもおすすめです。
スペック:オメガスピードマスター/クロノグラフ/自動巻/10年前に購入以降オーバーホールなし
修理内容:ゼンマイ・切替車・裏蓋パッキン・バンドピン・バンドピン用パイプの交換・オーバーホール
※修理専門店でオメガスピードマスターのオーバーホールが2020年4月現在最安値の「カナルクラブ」、チェーンの大手「なんぼや」、オメガ正規店である「スウォッチ」の3店に見積もり依頼し、その結果を掲載しました。
※見積もり期間は2020年1月~4月です。