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オメガの文字盤を覆う風防(風による悪影響を防ぐ器具のことで、時計では主にガラスを指します)は、プラスチック、サファイヤガラス、クリスタルガラスの3タイプに大きくわかれます。表面にヒビが入った、割れてしまったなど、オメガのガラス交換や研磨に関する情報を、それぞれの風防ごとに紹介します。
最近ではプラスチックの風防を用いた高級時計をみかけることがほとんどなくなりました。ただ、オメガスピードマスターのように、宇宙で割れても飛び散らないようにと、プラスチック風防を採用したものもあります。
プラスチックの特徴は割れにくいこと(割れても飛散しにくいこと)ではある一方、傷がつきやすいというデメリットもあります。傷の度合いがそれほど大きくなければ、バフがけで磨くことにより修復可能です。大きなビビが入っている、割れてしまった場合は、風防一式を交換することになります。
サファイヤガラスとは、人工的に大きな結晶に成長させたサファイアを用いたガラスのことです。単結晶サファイアともいいます。その特徴は、非常に堅いこと。ヤスリで削っても傷がつきにくく、ちょっとした衝撃ぐらいで割れる心配はありません。コーティングに傷がつくことがありますが、それをはがすことで修復できます。
とはいえ、落としたりぶつけたり、よほどの衝撃が加わると割れてしまうこともあります。その場合はガラス交換が必要ですが、割れたガラスの破片が時計内部に侵入して誤作動などの影響を与えることもあります。あわせてオーバーホールをする必要もあるでしょう。
一般的なオメガの時計に使われているガラスが、クリスタルガラス(ミネラルガラス)です。防水性や気圧差に強く、その性能が高いほどガラスの厚みが増します。
サファイヤガラスと比べると衝撃に強いとはいえず、割れてしまうこともあります。その場合はガラス交換が必要ですが、サファイヤガラスと同様に割れたガラスの破片が時計内部に侵入している可能性もありますので、清掃を兼ねてオーバーホールを検討しましょう。
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オメガ修理を安価で対応してくれる3社をピックアップ。
各社とも郵送修理にも対応しているため、お住いの近くに店舗がない場合にもおすすめです。
スペック:オメガスピードマスター/クロノグラフ/自動巻/10年前に購入以降オーバーホールなし
修理内容:ゼンマイ・切替車・裏蓋パッキン・バンドピン・バンドピン用パイプの交換・オーバーホール
※修理専門店でオメガスピードマスターのオーバーホールが2020年4月現在最安値の「カナルクラブ」、チェーンの大手「なんぼや」、オメガ正規店である「スウォッチ」の3店に見積もり依頼し、その結果を掲載しました。
※見積もり期間は2020年1月~4月です。