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本ページでは、リューズやボタンなどの時計パーツが壊れる原因について解説するとともに、その修理事例を紹介したいと思います。
シーマスターのトラブルで意外と多いのが、リューズ関連のトラブルです。
まずは、リューズ内部の封入パッキンの劣化。封入パッキンが劣化すると、そこから浸水し、機械が錆びてしまう恐れがあるので、リューズの交換が必要です。
また、リューズはネジ込み式になっていますが、そのネジ山が摩耗するとロックができなくなってしまいます。このような場合、リューズのみの交換では不十分で、ケースに付いたチューブとリューズの両方を交換する必要があります。
スピードマスターでは、リューズ関連のトラブルとともに、2つあるプッシュボタンがトラブルを起こすケースがあります。
プッシュボタンは内側からネジで固定されているので、そう簡単に緩むものではありません。しかし、長年使用していれば、徐々に緩んでくることは避けられません。
内側にはパッキンが封入してあり機密性が保持されているのですが、プッシュボタンが緩むことで、ゴミの侵入を許し、パッキンを傷つけてしまう恐れがあります。
パッキンの傷みは、浸水、そして機械故障の原因となりますので、そうなる前に、プッシュベースを交換するようにしてください。
そもそも、リューズやボタンなどの時計パーツはなぜ壊れてしまうのでしょうか?
破損の原因・種類は、大きく分けて3つあります。
1つ目は、もっともわかりやすいケースで、落下などに伴う物理的破損です。常日頃、身に着けているものですから、つい忘れてしまいがちですが、時計というのは精密機械です。構造が複雑であればあるほど、ちょっとした衝撃でも、不具合を起こしてしまいかねませんので、取り扱いには注意が必要です。
2つ目は、汗・水などによる酸化です。リューズやボタンの説明のところでも触れた通り、時計内に水が入ってしまいますと、金属パーツを錆びさせてしまい、故障の原因となります。
3つ目は、内部機械の潤滑油が乾くことによって起こる、歯車の軸やバネなどの摩耗です。油が切れた状態だと摩擦が大きくなるため、パーツが壊れやすくなります。時計を長く愛用したいのなら、定期的なオーバーホール(注油)が欠かせません。
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