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オメガのアンティーク時計は修理できる?

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オメガのアンティーク時計も修理は可能ですが、アンティーク時計特有の注意点があります。アンティーク時計の魅力やオーバーホールの注意点、修理店の選び方などを紹介します。

アンティーク時計とは

アンティーク時計とは、クォーツ時計が誕生する1970年代以前に作られた時計のことです。「アンティーク」は、工芸品の場合は製造から100年以上経過したものを指しますが、腕時計の歴史自体が100年余りなので、時計の世界では1970年代以前の製造と定義づけられています。

ただし、お店によって具体的な判断基準は異なり、1980年代や1990年代の商品も「アンティーク時計」に分類していることがあります。

アンティーク時計の魅力

アンティーク時計には、主に以下の4つの魅力があります。

希少性が高い

アンティーク時計は生産が終了しているため、現行品には存在しない商品ばかりです。新作モデルが発表されるうちに「以前の商品の方が作りがよい」「前のモデルの方がかっこよかった」などとしてアンティーク時計の人気が出て、価値が高まることがあります。価値が上昇しても新品で買うことはできず希少性が高いという点が、アンティーク時計の魅力の一つです。

周りと被りにくい

アンティーク時計は、製造年が古ければ古いほど現存する数も少なくなるため、周囲の人と被りにくいという魅力もあります。注文したら購入できるわけではなく、縁やタイミング、巡り合わせなどで購入できるものです。「ほかの人と違う時計を身につけたい」と考える方には、アンティーク時計をおすすめします。

程よいサイズ感

近年の腕時計のケース径の主流は40mmですが、かつては34mmが一般的でした。現行品と比較すると小さく感じるでしょうが、腕につけてみると馴染むものです。小さい時計をつけるとフォーマルなイメージになるので、年齢を重ねるごとに似合っていくというメリットもあります。

また、現行品の多くは文字盤の保護にサファイアクリスタルが使われているのに対し、アンティーク時計はプラスチックが使われているものが多いです。プラスチックの強度を増すために持たせる膨らみが、柔らかな印象を与えます。

お手頃なアンティーク時計もある

アンティーク時計は希少性が高いものもありますが、お手頃なものもあります。プレミアがつかずお手頃価格で取引されているのは、アンティーク時計の8割くらいです。高価とは限りませんが周りと被らないデザインの時計を身につけられることも、アンティーク時計の楽しみといえるでしょう。

アンティーク時計のオーバーホールのタイミングは?

アンティーク時計も、オーバーホールが必要です。現行品のオーバーホールは、使用頻度にもよりますが、3年〜5年に1度の頻度で行うとよいでしょう。

一方でアンティーク時計は、3年に1度を目安にすることをおすすめします。アンティーク時計には防水機能が備わっておらずサビの心配があるので、長く愛用するためには現行品よりも高い頻度でオーバーホールを行うことが重要です。

アンティーク時計の
オーバーホール注意点

アンティーク時計のオーバーホール時に注意すべきなのは、以下の2点です。

交換パーツが無い場合がある

アンティーク時計は、交換パーツが無い場合があります。オメガでは、修理用の交換パーツの保有期間を製造終了後10年と決めているため、製造から10年以上経過したオメガの時計はメーカーでの部品調達ができないかもしれません。

部品破損しやすい

アンティーク時計は部品破損しやすい点にも注意が必要です。防水機能が備わっていないアンティーク時計は、サビや劣化が生じやすくなります。また、オーバーホールをしておらず油切れが起きると、部品が磨耗したり金属が損傷したりしてしまいます。

アンティーク時計の扱い方

希少性が高くて繊細なアンティーク時計。オーバーホールのときだけでなく、日頃の扱い方にも注意しましょう。とくに「水」「衝撃」「磁気」の3つに注意することが大切です。

水に注意

アンティーク時計の扱いでまず気をつけるべきなのは、水に濡らさないことです。とくに手を洗うときと雨が降っているときは、水が時計に当たらないよう気をつけましょう。仕事中に水をよく使う方は、仕事中は外して、通勤中や休日に身につけることをおすすめします。

なお、ダイバー時計であっても防水性能は落ちていると考えましょう。現行品であっても防水機能については1〜2年に1度メンテナンスする必要があるところ、アンティーク時計の防水機能が保たれている可能性はほぼありません。

もしも水に濡れてしまったときには、すぐに購入店や修理業者に相談しましょう。放っておくとサビが発生して修理が難しくなってしまうこともあります。

衝撃に注意

腕時計は精密機械なので、衝撃を与えると精度が狂ったり動きが悪くなったりします。スポーツなどの激しい動きをするときには、アンティーク時計を外すようにしましょう。繊細なアンティーク時計は、たとえば野球のバッティングやゴルフのスイングによる揺れ、スポーツバイクやオートバイの走行による振動、激しい拍手による手首への衝撃などによって壊れてしまうことがあります。

磁気に注意

アンティーク時計を使用する際には、強い磁気を当てないようにも気をつけましょう。強い磁気は、精度に関わる「ヒゲゼンマイ」という部品に影響を与えます。スマートフォンやイヤホン、電子機器、ICカードなどとは、30cm以上離しておくことをおすすめします。

現行品のなかには磁気に強いモデルもありますが、アンティーク時計にはそのようなモデルはありません。もしも急に時計が狂ってしまった場合には、「磁気抜き」という作業によって修理できる可能性がありますので、購入店や修理業者に相談するとよいでしょう。

アンティーク時計の
修理店の選び方

アンティーク時計の修理では、交換パーツが無いことや部品破損しやすいといった点に注意が必要です。アンティーク時計の修理自体を受け付けていないこともあるため、部品調達力がある修理店や時計修理技能士が在籍している修理店などを選ぶとよいでしょう。

オメガの修理
見積り価格3社比較

オメガ修理を安価で対応してくれる3社をピックアップ。
各社とも郵送修理にも対応しているため、お住いの近くに店舗がない場合にもおすすめです。

スペック:オメガスピードマスター/クロノグラフ/自動巻/10年前に購入以降オーバーホールなし
修理内容:ゼンマイ・切替車・裏蓋パッキン・バンドピン・バンドピン用パイプの交換・オーバーホール

時計修理工房
なんぼや
見積金額
63,700
カナルクラブ
見積金額
46,200
スウォッチ
(オメガ正規店)
見積金額
83,600
       

※修理専門店でオメガスピードマスターのオーバーホールが2020年4月現在最安値の「カナルクラブ」、チェーンの大手「なんぼや」、オメガ正規店である「スウォッチ」の3店に見積もり依頼し、その結果を掲載しました。
※見積もり期間は2020年1月~4月です。